このサイトについて

小さな道具と、その考え方

Docs to MD は文書を Markdown に変換します。プロダクトはそれだけです。

個人開発者が一人で作って保守しており、変換はすべてあなたのブラウザの中で完結します。

施行日 2026-08-04

なぜ作ったのか

文章を書くのは Word や Google ドキュメント、表計算ソフトの中です。公開するのは Markdown —— 静的サイト、Wiki、README、git リポジトリの docs ディレクトリ。この間の溝は、本来より遥かに多く手作業で越えられています。そして手作業とは、見出しを打ち直し、表を組み直し、リンクを一つずつ貼り直すことです。

同じことをする変換ツールは山ほどあります。そのほとんどが同じ作りです。ファイルをサーバーにアップロードし、そこでプログラムが変換し、結果をダウンロードする。妥当な設計ですが、同時にあなたの文書が他人のコンピューターに一定時間置かれる設計でもあります。ブログの下書きなら構いません。契約書、診療記録、社内の数字、未発表の原稿なら話は別です。

だからこのサイトは逆向きに作られています。変換は JavaScript であなたのブラウザの中、あなた自身のマシンの上で動きます。アップロードの工程はありません。そもそもアップロード先が存在しないからです。

実際の仕組み

ファイルを落とすと、ブラウザがそれをローカルで読み、バイト列を同じくブラウザ内で動くパーサーに渡します。パーサーは文書を構造に変え、その構造が Markdown として書き出されます。すべてがあなたのファイルとあなたの画面の間で起きます。

パーサーはいずれもオープンソースのライブラリで、形式ごとに選んでいます。

  • Mammoth が .docx を読みます。旧 .doc は自作のリーダーが 1 バイトずつ解析します —— 2007 年以前のバイナリ形式で、ブラウザで動く既存のライブラリが存在しないためです。
  • PDF は Mozilla の pdf.js が読みます。ライブラリ本体とフォント・文字マップのデータは CDN ではなくこのサイトから配信しています。文書パーサーが外部から何かを取ってくるようでは、この作りの意味がなくなります。
  • HTML はまず DOMPurify で無害化し、綺麗になったものを Turndown が Markdown に変換します。
  • CSV と TSV は Papa Parse、.xlsx ブックは read-excel-file が読みます。

あえてやらないこと

アカウントはありません。保存するものがないからです。API もありません。呼ぶサーバーがないからです。OCR もないので、スキャンされた PDF は変換できません —— そしてツールは空のファイルを渡す代わりに、そう伝えます。Google ドライブ連携もありません。それは全ファイルへのアクセス権を求め、そのトークンを預かることを意味するからです。

変換にはそれぞれ現実的な制約があり、各ツールページが自分の分を挙げています。結合セルは平坦化されます。Markdown のパイプ表では表現できないからです。変更履歴は落ちます。PDF の見出しレベルは文字サイズから推測したもので、読み取ったものではありません。PDF 自体がそれを記録していないからです。これらは先に書いてあります。大事なものを変換した後に気づくのでは遅いからです。

費用はどうしているか

ツールは無料で、有料プランもありません。ホスティング費用は広告で賄う予定なので、今後このページに広告が出るかもしれません。広告をダウンロードボタンや変換ボタンと見間違うような位置に置くことはしませんし、変換完了後に割り込ませてカーソルの下でページをずらすようなこともしません。

広告は変換の仕組みを変えません。どちらにせよファイルはあなたのマシンに留まります —— これは収益のために覆せる方針ではなく、そもそもサーバーが存在しないことの結果です。

姉妹サイト

Docs2HTML は同じ仕事を逆方向にやります。Markdown・DOCX・CSV・Excel を HTML に変換します。同じ考え方、同じプライバシーの設計、出力形式だけが違います。

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